今回は、壁紙の選び方に工夫をすることで、お部屋を広く見せる方法をご紹介いたします。
クロスの色や柄、そして素材によって、お部屋の広がりの印象が大きく変わります。
お部屋を広く見せたいなら、明るく淡い色の壁紙が定番
お部屋は天井面と壁面(4面)そして床面からできています。
壁紙を使用する面積はお部屋全体の約75%を占めるので、視線に入る壁面色の影響力は強いですね。
このお部屋全体の70~80%を占めるベースになる色(ベースカラーと呼びます)は、淡くなじみやすい、自然色に近いベーシックなものを選ぶとよいでしょう。
このような、明るい色・ 淡い色・ 軽く感じる色のクロスを選ぶと、お部屋が広く見えるほか、家具やインテリアにもよくなじみます。
ベースになる色はインテリアとなじみやすいベーシックな色がおすすめ
お部屋のベースに選ぶ色には、他のインテリアとなじみやすいベーシックな色がおすすめです。
明るく淡い色といっても、少しづつ雰囲気が違いますので、自分の好みがどんなものなのかを考えてみてください。

ホワイト系・・・明るい雰囲気 清潔感のある雰囲気
ベージュ系・・・温かみのある落ち着いた雰囲気
グレー系・・・モダンでクール、個性的な雰囲気
明るい色のクロスは、せまい廊下や人が集まるリビングに使うと広く見える効果あり
人が集まり、物が多いリビング
リビングはほかの部屋と違い特に家族の私物や小物などが集まり、どうしても部屋がごちゃごちゃして狭く見えてしまいます。お部屋の雰囲気に合わせて、広く感じるてなじみやすい、明るいホワイト系・ベージュ系・グレー系の壁紙を選ぶとよいでしょう。
寒色系は、暖色系よりも部屋を広く見せる
名前の通り、あたたかさを感じる色を暖色系、冷たさを感じる色を寒色系といいます。
寒色系のクロスを選ぶと、奥行き感がでて凹んでみえ、お部屋が広く感じます。
反対に暖色系は進出色といい、膨張して出っ張り感があるように見えるので狭く感じますが、メリハリをつけたり存在感を出したいときには暖色系を使いましょう。
真っ白なクロスは眩しく感じるので要注意
真っ白い壁は広く感じますが光を反射するので目がチカチカします。また、少し寂しさを感じることもあるので、少し色のついたオフホワイトの壁紙をおすすめします。
オフホワイトの壁紙なら、光を優しく反射するので目にも優しく、高齢者にもおすすめできます。
濃い色・暗い色の壁紙は寝室やお部屋のアクセントに使うとオシャレで効果的

濃い色・暗い色の壁紙はお部屋をせまく見えてしまいますが、色のもつ特性を生かして、こんな場所に使うと効果的です。
寝室
寝室は日頃の疲れをとり、ぐっすり睡眠できるように天井に濃いクロスにすると落ち着きます
落ち着いたお部屋のアクセントに
壁の一面だけに濃い色・暗い色のクロスにすると、お部屋全体も引き締まり、落ち着いた雰囲気になります。
壁だけではなく、天井や床の色とバランスをとって、部屋を広く見せるテクニック
床や天井の色を考えて壁紙を選ぶと、空間のひろがりを演出することができ、お部屋を広く見せることができます。
天井・壁・床のバランス
天井・壁・床の色彩のバランスで、天井高が違って見えます。
床から壁紙、天井の順に明るい色にしていくと、実際の天井高より約10㎝ほど高く感じ、反対に天井を暗くすると20㎝ほど天井が低く感じます。
天井と壁のバランス
天井と壁のクロスを同じ素材・色にすればより一層に、壁から天井がつながり、すっきり広く感じます。
壁と床のバランス
壁と床の色目を合わすと、お部屋の幅に広がりがでます。床の上にラグカーペットなどを活用して、広さを感じたければ薄い明るいものを、安定感や落ち着き感が必要なら濃い色をおすすめします。
3. 部屋が広く見えるクロスの柄と素材の選び方
お部屋を広く見せるのは色だけでなく、柄 素材選びも大切です。
クロスにはお花の柄、幾何学柄、キャラクター柄、ドット柄、縦・横縞の柄などがありますが、その柄によってもお部屋の広さに影響を及ぼせます。
柄の種類
お花の柄、幾何学柄、キャラクター柄

全体的に大柄より小柄のほうがすっきりとしてお部屋が広く見えます。
狭い部屋に大柄を張ると圧迫感があり余計にお部屋が狭く感じますが、柄面を減らすことで軽減されます。
また暖色系の進出色より寒色系、薄い色を選びましょう。
海外の家はスペースが広く大柄のクロスを使用されてます。海外生産クロスも大柄が多いのはそのような理由からなんでしょうね。
どうしても大柄が使いたい方は、お部屋の1面だけや、部分的に使用すれば圧迫感もないでしょう。
ドット柄

小さいドット柄は大きいドット柄より全体になじみすっきりと広く感じます。
大きいドット柄を選ぶ際は、濃い色より薄い色をえらぶとお部屋になじみます。
縦縞・横縞
縦柄…高さを強調し、天井高がすっきりとします。
横柄…幅を強調し、奥行き感がでます。
洋服で例えるなら、背が高く見えるのは縦柄で、ぽっちゃりと太めに見えるのは横幅になりますね。
素材選びのポイント
一般家庭で使われているクロスはビニルクロスが、以前は織物壁紙も多く使用されていました。
その他は紙壁紙(和紙・加工紙)木質壁紙、ガラス繊維、オレフィンなどを使用した環境対応壁紙などもあります。
重厚感・凹凸感のある素材は、強調され存在感がありますので、一面だけに使用すればシンプルになりすっきりとした部屋になります。
サンプルを見てみよう
壁紙のサンプルを注文するときは、なるべく大きめのサイズにしょう
実際に壁紙を貼ったときは、サンプルの小さいものよりも薄く見えます。
面積の違いによって色の見え方(印象)が異なる場合がありますので、ショールームで確認するか、業者さんにサンプル依頼しましょう。
大きめのサンプルで選ぶと、実際の仕上がりをイメージしやすくなりますので、ご安心いただけます。
まとめ
今回のように壁紙の色・柄・素材によってお部屋を広く感じさせます。
特に暗くなりがちな廊下や、家族が集まるモノの多いリビングは効果が期待できます。
お部屋のイメージがわきにくい場合は、壁紙のサンプルを取り寄せるとイメージしやすくなりますのでぜひご活用ください。
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