シンプルに、多くを持たない暮らし。
少ないモノで心地よい毎日。そんな暮らしを心がけています。
モノが少ないと、実用品が目立つ
「モノを減らしたら、片付けや掃除が楽になるかも」
もともと、こんな想いから、断捨離を始めました。すると、リビングからモノが一気に無くなり、残ったのはほぼ実用品だけになりました。たくさんあったモノが、ひとつだけになったら、もちろんそこに視線がいくようになります。それがこだわって手に入れたモノならいいのですが、当時は「何となく選んだモノ」もあり、毎回見る度に気になりました。
このとき私は、「ひとつひとつのモノをもっと素敵にしていこう」「少ないモノでも心地よい部屋を目指そう」と思うようになりました。
そこで今回は、私が実践して感じた、少ないモノ選びでも「心地よい、素敵な部屋をつくるコツ」を紹介します。
1. 本をたくさん見て、自分好みのインテリアを知る

まずは、「どんな部屋が自分にとって心地よいのか」というのを知ることは大事だと思います。そのためにも、センスのいい部屋をたくさんチェックして、参考にしてみましょう。
インテリアのセンスを最初から持っている方もいるかもしれませんが、本などを見て、センスを磨いていくことの方が大事だと感じています。
素敵な建築やインテリアは、すべて統一感があり細部までじっくりと選び抜かれていて参考になりますし、いろいろ見た中で「自分はこんなインテリアが好きかも!」と気付くこともできます。
2. 部屋全体のことを考えて、モノを組み合わせる

インテリアは、いくつかのアイテムを組み合わせたときにどう見えるか? を考えることがとても大切になってきます。
心地よい部屋は、モノが多くても少なくても統一感があります。
単品で見て「コレがかわいい!」とモノを選んでしまうと、部屋に置いたときちぐはぐな印象になるかもしれません。単品のかわいさよりも、全体の統一感を重視したほうがいいです。
我が家の場合、部屋のメインカラーは「白」にしており、家具などの「木の色味」がアクセントカラーになっています。
好みの問題になりますが、私は部屋全体の雰囲気をやわらかくするために、木目のアイテムは「明るいバーチ」や「オーク色」で統一するようにし、できるだけ焦げ茶色やチェリー(赤みが強い)色の木目の家具や小物は選ばないようにしています。
木目は床だけでなく、さまざまな所にも登場しますが、その色味をなるべく近いモノで選んでいくと、部屋の統一感がぐっと増します。
組み合わせることをイメージする癖をつければ「統一感のあるモノ選び」ができるようになります。
3. まずは小物からこだわってみる

心地よい部屋づくりのために、家具やファブリックを全て変える、というのはなかなか大変です。そんなときは、まずサッと変えられるアイテムから試してみると失敗が少ないです。
たとえば、実用品としても部屋の雰囲気づくりにも欠かせない掛時計。シンプルな部屋を目指そうとすると、壁にぽつんと置かれる掛時計は、とても目立ちます。モノが少ない部屋にもなじむ掛時計は、とにかく主張のないデザインを選ぶのがポイント。凹凸も最小限で、文字盤も控えめなものがオススメです。
また、モノが少ないとはいえ、収納アイテムは必要です。家族との共同生活では、収納アイテムをきちんと取り入れると皆が片付けやすい家になります。そして、そんな収納アイテムは、なるべく同じラインや色で揃えたほうがスッキリします。

4.大きめの家具は、妥協せず選ぶ

大きめの家具は少し値段が高くなっても、長く使えそうな物を選んだ方が、後悔することは少ない気がします。なにより、より大切に使おうという気持ちにもなります。
5. トライ&エラー。試してみなければ分からない
こんな風にいろいろ書きましたが、やはり、実際に買って使ってみて分かることが、たくさんあります。
大きめの家具で値の張るモノを購入することもありますが、最近は格安家具でもデザインが素敵なモノも多く、お手頃なモノを購入することの方が多いです。
ただ、格安家具は造りが少し脆かったりすることもあります。家具自体がゆがんでしまって、引き出しの一部が開かなくなってしまった……なんてことも。「家具がしっかり作られているか」は、意外と使ってみて気付くことも少なくありません。心地よい部屋のためには、見た目だけでなく、機能性も大事です。購入前に店舗で試してみたり、口コミなどで情報を集めることも大切です。みんなの評価が高いモノは、やはりいいモノが多いと感じています。
私自身、以前はお店で「あ、かわいい!」と思ったら、何も考えずに購入してしまっていたので、部屋に置いたとき「こんなはずじゃ……」と違和感を覚えてしまうこともありました。ただ、そういったことを繰り返していくうちに「これを買うと失敗するかも」とイメージができるように。いつしか店舗でもネットでも、購入前に「これを部屋に置いたらどうなるか?」と考えるクセがつくようになり、買って後悔することもなくなってきました。

失敗は成功のもと。できる範囲でいろいろ試して「心地よい部屋」を目指したいですね。
モノが少ないと、ひとつひとつのモノを選ぶ行為が真剣になります。日々の積み重ねで「心地よい部屋」を作れるのだと思います。最後までお読みいただきありがとうございました!
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