
気がついたら部屋のあちこちにおもちゃが散らかっていて、ため息をついた経験はありませんか?
誕生日やクリスマス、お正月といったイベントごとに増えていくおもちゃを前に、「これ、いつになったら片付くの…?」と頭を抱えている方も多いと思います。
何度言っても片付けてくれない子どもに、ついイライラして「片付けなさい!」と声を荒げてしまった…そんな経験、きっとあるはずです。
でも、怒る方も怒られる方も、やっぱりイヤな気持ちになりますよね。
親子の関係がギスギスするのは、できれば避けたいところです。
実は、子どもが自分で片付けられるようになるには、ちょっとした工夫と親の関わり方が大きなカギになるんです。
子育て中の親としての視点から、
「片付け=めんどくさい」を「これならできそう!」に変える方法を、わかりやすくご紹介します。
どうして子どもは片付けが苦手なの?
実は「めんどくさい」って、大人も子どもも同じなんです。
たくさんのおもちゃを前にして、「どこに、何をしまえばいいか分からない」状態に陥ってしまうと、子どもにとって片付けは一気にハードルが上がります。

「量が多い=作業が複雑=やりたくない」と感じるのは、子どもも同じ。
大人だって、やることが多すぎると手がつかなくなることってありますよね。
つまり、子どもが片付けないのは「やる気がない」のではなく、「やり方が分からない」ことが多いのです。
子どもが自分で片付けられるようになる3つのステップ
ステップ1:まずは「ぽいぽい作戦」から始めよう
片付けの第一歩は、とにかくシンプルにすること。
「おもちゃを箱にぽいっと入れる」だけでOKです。
このとき使う収納は、フタのないバケツや布製バスケットなど、子どもが簡単に出し入れできるものがベスト。
最初から「ちゃんとしまう」よりも、「とにかく入れる」ことにフォーカスしましょう。
ステップ2:片付け場所は「3つ」にしぼる
選択肢が多いと迷ってしまうのは、子どもも同じ。
「ここにはトミカ、ここにはブロック」と3つくらいのエリアに分けると、分かりやすくなります。
カラーボックスの上・中・下や、横に3つ並べたボックスなど、構造もシンプルにすると効果的です。
ステップ3:視覚で分かる工夫をする
子どもは視覚から情報を得るのが得意。
収納にはイラストや写真ラベル、色分けなどを取り入れると、「どこに何をしまうか」が一目で分かります。
文字が読めなくても、写真や絵であれば理解しやすいですし、片付けた後の状態を写真に撮って貼っておくのも◎。
「この写真と同じになったらOK!」という目印になります。
おすすめ収納グッズとアイデア
グッズタイプ | 特徴 | 向いているおもちゃ | メリット |
---|---|---|---|
オープンボックス・バスケット | 放り込むだけでOK | ブロック、ぬいぐるみ | 手軽で扱いやすい |
プラスチック製引き出し | 軽くて中が見える | 細かいパーツ系 | 自分で分類しやすい |
カラーボックス | 上中下で分けやすい | 全体的な収納 | 空間を活用できる |
チャック付きケース | 中身が見える | パズル、プリント類 | 持ち運びやすい |
ワゴン | 移動可能 | よく使うおもちゃ | リビングにも便利 |
増えすぎたおもちゃ、どうする?

どれだけ収納を工夫しても、おもちゃが多すぎると片付けは追いつきません。
定期的に見直して「手放す」ことも大切です。
手放す基準:
- 対象年齢を過ぎているもの
- 壊れている・汚れているもの
- 1年以上使っていないもの
- 子どもに確認して納得してもらえるもの
「もう遊ばないでしょ?」よりも、「誰か他の子にあげてもいいかな?」と声をかけてみると、気持ちの切り替えがしやすくなります。
声かけと関わり方がカギ!
片付けを習慣づけるには、収納以上に「親の声かけ」が重要です。
「ありがとう、すっきりしたね!」
「すごい、自分でできたね!」
この一言が、子どものやる気を引き出します。
また、片付けができない日も「ダメな子」ではなく、「一緒にやってみようか」と寄り添う姿勢が大切です。
歌を歌いながら、競争形式にするなど、楽しい雰囲気をつくってみてください。
まとめ:片付けは「できた!」の積み重ねがカギ

子どもが自分で片付けられるようになるには、
「簡単にできる」→「ちょっとずつ慣れる」→「自然に身につく」
というステップをゆっくり進めていくことが大切です。
完璧を目指さなくて大丈夫。
親子で一緒に、笑いながら、ちょっとずつ「片付け上手」になっていきましょう!
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